~春の巻~
足ぶみ
わらびみたよな雲が出て、
空には春が来ましたよ。
ひとりで青空みていたら、
ひとりで足ぶみしましたよ。
ひとりで足ぶみしていたら、
ひとりでわらえて来ましたよ。
ひとりでわらってして居たら、
誰かがわらって来ましたよ。
からたち垣根が芽をふいて、
小径にも春が来ましたよ。
ふうせん
ふうせん持った子がそばにいて、
私 が持ってるようでした。
ぴぃ、とどこぞで笛が鳴る、
まつりのあとの、裏どおり、
あかいふうせん、
昼の月、
春のお空にありました。
ふうせん持った子が行っちゃって、
すこしさみしくなりました。
明日
街で逢った
母さんと子供
ちらと聞いたは
「明日」
街の果は
夕焼小焼、
春の近さも
知れる日。
なぜか私も
うれしくなって
思って来たは
「明日」
ぬかるみ
この裏まちの
ぬかるみに、
青いお空が
ありました。
とおく、とおく、
うつくしく、
澄んだお空が
ありました。
この裏まちの
ぬかるみは、
深いお空で
ありました。 |