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《金子みすゞ童謡集--私と小鳥と鈴と》

金子みすゞ/Kaneko Misuzu (1903-1930)  本名金子テル。明治36(1903)年、山口県大津郡仙崎村(今の長門市仙崎)に生まれる。大正末期から昭和の初期にかけて、すぐれた作品を発表し、西條八十に「若き童謡詩人の巨星」とまで賞賛されながら、昭和5(1930)年26歳の若さで世を去った。死後その作品は散逸したが、五十余年を経て、童謡詩人 矢崎節夫の長年の努力によって512編の遺稿がみつかり、没後50余年を経て、全集として出版された。(JULA出版局「金子みすゞ童謡全集」巻末説明より)

青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。


    ――「星とたんぽぽ」より